相場の損失を算数を使って管理するだけで、あなたのお金は増え続ける

Last Updated on 2024年4月19日 by ぷーやん

運用とは損失との戦いだ。

一般的な投資家は運用で資産の30%以上を失うと心が折れる。

まして80%以上も失えば自暴自棄になるだろう。そしてこんな経験を僕は今まで何度も味わった。

利益は自分で自分を管理することができるため放っておいても構わないが、損失はそう行かない。つまり損失はきちんと管理してあげなければならないということだ。

実際に運用の世界では、利益を追求することよりも損失を最小限に抑えることの方がはるかに重要で、これが勝利への早道ということに気がついている人は僕の知っている限りほとんどいない。

将来起こることも、過去に起こったことも、今起こっているトレードには何の関係もない。その時その時に取っているリスク管理に集中するというのが僕の長いトレード経験で気づいた資金管理方法だ。

つまり重要なのは、システムの勝率が70%だとか、最大ドローダウンが20%だとかといったことではなく、次にどんなトレードをするかということしかない。

最後まで生き残れるトレーダーは、トレーディングの腕はあまり良くないが、しっかりとした資金管理を行うことができるトレーダーだ。

一般的な資金管理として、モデルの最大ドローダウンを基準にした資金管理を構築するトレーダーは多い。最大ドローダウンの金額が増えるたびに取引枚数を1枚ずつ増やすという資金管理だ。

しかしここで問題が生じる。

最大ドローダウンというのは、将来必ず更新される。

仮に「最大ドローダウン+証拠金」を1トレードあたりの資金として資金管理した場合、最大ドローダウンに到達した場合には、当然だが口座は吹き飛んでしまう。

このようになった場合にはもう次のトレードを継続する気力はほとんどないであろう。

バックテストで検証した最大ドローダウンを金科玉条のように扱ってはいけない。最大ドローダウンが更新する理由は、バックテスト期間のマーケット環境がその後どんどん変化するからである。

現在の「Pの公式」では、最大ドローダウンをベースにリスク管理は行っていないので、こういった問題は起こらないが、「リスク=損失額」を固定しているので、マーケットが想定を超えた株価水準になると、リスクを固定した資金管理では対等が難しくなることに気が付いた。

資金管理戦略において、最も重要なのは4連敗することを前提に構築することである。

僕が今までたくさんのトレードモデルを作ってきた経験から言うと、どんな優れたトレードモデルでも4連敗程度は必ず発生するからだ。

仮にあなたの1回のトレードリスクが3万円なら、そのトレードが4連敗して損失が一気にマイナス12万円になることを前提に取引枚数を決めるべきである。

仮に1枚の証拠金が5万円の場合、5万円+12万円(3万円×4連敗)=17万円が最低1枚トレードするのに必要な金額になる。間違ってもこれ以下の資金でトレードしてはいけない。

重要なのは、次のトレードでの取引枚数を機械的に決めることのできるアプローチなのである。

今回開発した新しい「Pの公式の資金管理」とは 、基本的なロジックは現在の「Pの公式」と同じで、1トレード あたりの許容損失額を決め、その許容損失額をトレードリスクで割った値がトレード枚数になるのは同じだ。

大きな違いは、トレード毎のマーケットのボラティリティからリスクを計算し、トレードの取引枚数を常に可変させるという点だ。

毎回のトレードにおいてマーケット環境は常に変動するので、ドテンモデルのようなリスクが常に変動するモデルの場合には、1トレードあたりのリスクも当然変わってくる。

毎回マーケットボラティリティを計算しリスク設定することで、どんな値動きの荒い相場においても常に損失の割合を一定にすることができる

資金管理は口座残高が増えるにしたがって次のトレード枚数も増やすのが基本だが、残高が増え、次のトレードの仕掛けるロットが大きく増えた時、「もしかしたら次は大きくやられるのではないか?」と不安になったことはあなたにもあるだろう。

そして大きく枚数を張った時に限って、大きくヤラレて資金を減らしてしまうというお決まりのパターンが待っている。

しかしどんなに枚数を増やしてそれが負けトレードになったとしても、口座残高に対する損失の割合が常に一定なら、こういう危機的な状況は起こらず、常に心にゆとりを持ってトレードができるようになる。

このようなメンタルで運用すれば、誰でも大きく資産を膨らますことが可能になる。

仮に100万円の口座でトレードする場合、1回のトレードの許容損失額を残高の3%としたとする。この場合、1回のトレードあたりの許容損失額は3万円になる。

1枚あたりのトレードのリスクが1万円とした場合、次のトレードの取引枚数は、3万円÷1万円=3枚ということになる。

トレードリスクとは簡単に言えばロスカット幅の事で、ドテンモデルの場合は、トレードリスクがマーケットのボラティリティにより毎回変動するため、口座残高の損失比率を常に一定にさせる為にリスク値を可変させる必要がある。

それではここで資金管理の3つのモデルを比較しながらご説明しよう

1つ目は最大ドローダウンを基準にした資金管理モデル、2つ目は 現在の 「P の公式モデル」 、そして3つ目は 新しく開発した 「新Pの公式モデル」だ。

スタート資金は各30万円、運用モデルは現在使っている日経先物のドテンモデルとし、それぞれの資金管理の残高の推移を見てみよう。

検証期間は2014年から2024年4月現在の10年間。

まずはフラット(枚数1枚固定)の残高推移

トレンドフォローのドテンモデルは、理想的な綺麗な見方下がりの損益曲線で、2014年からの運用では日経平均マイクロ1枚固定で+35万5200円の利益であった。

10年間のリターンは+118.4%、最大ドローダウンはわずか8.2%とかなり優秀な運用モデルである。

ではこのモデル使って以下の3つの資金管理方法でシュミレーションしてみよう。

1つ目は、最大ドローダウンを基準にして資金管理した場合の残高の推移だ。

これはかなり衝撃的な結果となった・・・

バックテストの最大ドローダウンが35,900円で、口座残高が35,900円増えるたびにロットを1枚増やすという資金管理の場合、30万円の資金がMAXで1億4,000万円という驚異的な金額になった。

しかしこの資金管理では2021年8月23日に最大ドローダウンに到達し口座残高が吹き飛んだ。せめて口座が1億円になった時点で辞めていれば良かったのだがそれは後の祭りである。

しかも途中の損益のブレが非常に激しく、のこぎりのように残高が乱高下しているので、いつもハラハラドキドキの運用になり常に緊張を強いられる。

この時のドローダウンは以下のような推移になる

次に2つ目は、現在の「Pの公式」を使って資金管理した場合の残高の推移

こちらは資金30万円からスタートで最終的に+76万8300円の利益になった。リターンは+256%、最大ドローダウンは20.8%である。

最大ドローダウン基準にした先程の資金管理に比べ、こちらの方はかなりマイルドになっている。

「Pの公式」はリスク許容度を自由に設定できるので、リターンを大きくしたい場合は、リスクの許容度を上げると簡単に大きな損益になるが、その分ドローダウンも大きくなる。

利益の大きさはリスクの大きさと比例するが、どういうバランスにするのかが運用における重要な分かれ目になる。控えめすぎてもいけないし、欲を出しすぎて口座を飛ばしては何の意味もない。一般的な目安としては最大ドローダウンを20から30%になるように設定するのが普通の人の感覚であろうか。

今回のケースでは、最大ドローダウンが20%程度になるように予めリスクを調整した。

最後の3つ目は、新たに開発した「新Pの公式」を使った資金管理の残高の推移

30万円からスタートした資金は最終的に+239万950円で終了し、リターンは+797%、最大ドローダウンは20.3%という数字であった。先ほどの「 Pの公式」と比較すると、同じリスクでリターンが3倍以上にもなっている点に注目したい。

同じ最大ドローダウンでリスクは同じなのにパフォーマンスが「新Pの公式」の方が飛躍的に良いという理由は、今まで説明してきたようにトレード毎にリスクを可変させ、常に口座残高に対する損失率を一定にしているからである。

「Pの公式」は「残高が増えれば枚数を増やし、残高が減れば枚数を減らす」が「新Pの公式」では残高よりもボラティリティを重視する。

ボラティリティが小さい時はリスクも小さくなるのでその分取引枚数を増やし、逆にボラティリティが高い時はリスクも大きくなるのでその分取引枚数を減らすような資金管理になっている。

通常はボラティリティが低いと利益も小さくなるが、この資金管理方法だとボラティリティが低いと取引枚数を増やすので、逆に大きな利益になるチャンスになる。

つまり単純に口座残高の増減だけで枚数をコントロールするよりも、マーケットのボラティリティの変化に対して効率的にリスク管理ができ、最終的にはパフォーマンスも「Pの公式」よりもかなり高くなっている。

「新Pの公式」のドローダウンはどのマーケット環境においても一定のパターンで推移しているのが特徴だ

「Pの公式」と「新Pの公式」のパフォーマンス比較

下のグラフを比較すればわかるが、圧倒的に「新Pの公式」の方が損益の伸びが大きい。オレンジが「新Pの公式」、ブルーが「Pの公式」

「新Pの公式」は、相場のボラティリティに合わせてリスクを可変させた資金管理を行うので、将来的に日経先物が5万円、10万円の株価水準になり、ボラティリティが現状よりはるかに高くなっても、常識的なリスク許容度を設定している限りは、金額ベースのドローダウンによる資金管理のように途中で口座が破綻するということは起こらない。

最大ドローダウンというのは、あくまでもフラットで運用した場合に対するモデルのリスクを表すのによく使われる数字であるが、複利運用を行う場合には、マーケットのボラティリティを考慮しない最大ドローダウンの金額は、将来の相場においてあまり参考にならない。

ましてや今年のように、日経平均が4万円を超えて全体のボラティリティが上がるような新しい相場環境の次元に入ると、最大ドローダウンの数値を固定したリスク管理では、激しいボラティリティのリスクに対応できなくなる。

「新Pの公式」で次のトレードのリスク設定を可変させるのは、マーケット環境の変化により毎回のトレードのリスクが変わるからである。

結局、資金管理と言うのは、「次のトレードではどれぐらいのリスクを取るか」、言い方を変えれば「次のトレードのリスクに対して、取引枚数を何枚にするか」ということになる。

一般的な資金管理は、「口座残高が増えるに従ってロットも増やし」、「口座残高が減少するとロットも減らす」というのが基本的な資金管理の考え方である

逆張りの思考で、「資金残高が減ると運用モデルの回復に期待して枚数を増やす」という資金管理もあるが、うまくいくにはかなり神への祈りが必要になる。

「新Pの公式」は、リスクが小さい時には大きく張ることで大きな利益が期待できるし、リスクが大きい時は損失を抑えるのを最優先してロットを小さくする、とても理にかなった資金管理方法だ。

現状の「Pの公式」をお持ちの方は、あまりリスクを取りたくなれば小さいリスク 設定にすれば良いし、勝負したい場合はリスク設定を大きくすれば良いので、そのまま使っておいても何の問題もない。

ただ前述したように 、「Pの公式」のリスクは固定値で設定されているため、マーケット環境が激変した場合、その都度適正な数字を入れ替える必要がある。

逆に「新Pの公式」では、相場環境が激変し、ボラティリティが大きくなろうが小さくなろうが、常に一定のリスクでトレードできるというのが最大のメリットになる。

資産運用は資金管理が全て

どんなに素晴らしい運用モデルを使っても、資金管理がまずいと全くお金が増えることはない。逆にそんなに大した運用モデルでなくても資金管理が万全ならお金は増えていく。

運用とは良いモデルを探すよりも、正しい資金管理が重要なのだ。

10年後に資産10億円の運用計画を立てる

「新Pの公式」の勉強会

「新Pの公式」の勉強会を開催します。

日経平均先物を対象とした「ドテンモデル、スイングモデル」に対応した資金管理になりますので、どちらかのモデルをお持ちの方が対象になります。お持ちでない方はこちらからお申込み下さい。

【日時】 4月20日(土)13:00~14:30 ZOOMオンライン
【内容】 マーケットのボラティリティに合わせたリスク管理の方法と、リスク容度に応じた最適な取引枚数の決定方法の解説
【資料】 資金管理ファイル(エクセル)、資金管理解説(PDF)、エクセル操作説明(PDF)

※ライブで参加できない方は後日アーカイブ配信いたします
※マイクロソフトのエクセルが必要です。

ドテンモデル又はスイングモデルをお持ちの方は、運用モデルのサインファイルと資金管理ファイルを1つのファイルに合体させて、売買サインとトレード枚数を同時に確認が可能な状態にしてファイルを作成しています。

ZOOMオンラインセミナーに申し込む

【先着10名】ドテンモデル・スイングモデルの「オプション版」が無料

「新Pの公式」をご購入いただき下記に該当する方は、オプション版を無料でご提供します(先着10名)

ドテンモデルをお持ちの方は、ドテンモデルのオプション版が無料

スイングモデルをお持ちの方は、スイングモデルのオプション版が無料

オプション版のパフォーマンスは標準モデルと大差なく、標準版をそのまま使っても全く問題ありませんが、オプション版はリスクが高い場面や収益性が低い場面でのエントリーを極力排除することでリスクを最小限に抑えることを目的としています。

「新Pの公式」の資金管理を使うことで、その効果は更に大きくなります。

ZOOMオンラインセミナーに申し込む

(Visited 419 times, 1 visits today)