イデコに手数料を払うためにイデコにお金を積立てる庶民の悲劇

Last Updated on 2019年11月13日 by ぷーやん

イデコに手数料を払うためにイデコにお金を積立てる庶民の悲劇

今朝こんなツイートをした

 今日の日経新聞に、「イデコに月105円の壁」とある。個人の私的年金「イデコ」
って前から手数料がバカ高くてとても年金代わりになるようなものではないと
思っていた。しかも運用は相変わらずうまくいかないし。これは立派な国家犯罪。

老後に不安を持つ人の心理を煽り、天下りの役人が群がって庶民からお金をむしり取る縮図がイデコだ。

今回はイデコがいかにヤクザな組織であるかということを書いてみる。

目次

  • 老後2,000万円が死活問題な人と、気にもしない人
  • イデコとは?
  • 「えっ、儲かっても税金払わんでエエの?」と喜んでいるあなた。

老後2,000万円が死活問題な人と、気にもしない人

大企業に勤めている方なら、退職金もがっぽり入るし、老後の2000万円問題などあまりきにしなくていいかもしれない。

昨日マンツーマンセミナーでお会いした大企業にお勤めの役員の方は、見るからにゆとりがあり、さして老後の心配はされていないよう。

なるほど、一億総中流だった昔の感覚ではなく、今はわが国も大きな格差社会になり、老後においての考え方も大きく違っているようだ。

その方曰く、日本のサラリーマンの平均退職金は約2,000万円だという。

確かに退職金が2,000万あれば、年金で不足する2,000万を何とか埋めることができる。

しかし退職金を2,000万円もらえる人が、全体のどれくらいいるのだろうか?

調べたことがないので割合は不明だが、 ほとんどの人がこの金額以下の庶民サラリーマンであるのは大方予想できる。

庶民にとっての老後は死活問題。

そこに「国のイデコ入れ!、入らんと生活できなくなるぞ!」とのアピールが後押し
訳が分からないままイデコにお金を積立ている人も多いだろう。

イデコとは?

iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金の愛称だ。

「公的年金だけに頼る時代は終わりました。これからあなたは自己責任で将来資産を用意しなさい」という国からのメッセージである。

あなたもご存知のように日本の公的年金はすでに破たんしている。

年金をもらう年寄りがどんどん増え、年金を支払う労働者がどんどん減るのだから、どう考えても老後の見通しは暗くならざるを得ない。

今、年金をもらっている年寄りは、働いていた給料の60%以上をもらっているが、2040年には半分になる。

年金を運用するGPIFがコケたら更に財源は苦しくなるが、上がるか下がるか分からない日本株をがっつり買っているGPIFの運用は、とても将来安定した利回りを達成できるとは思えない。

国からしたら、「もうあんたに払う金はないねん。あとは自分の責任で食いぶちは自分で運用して稼いでや」ということである。

それが新しい制度「iDeCo」という誘い水だ。

もちろんあなたにリスクを取らせるわけだから、それなりのエサも必要になる。

掛け金に応じて所得税を安くしたり、運用で儲かった分には税金をゼロにするなど国もいろいろと浅知恵を絞る。

「えっ、儲かっても税金払わんでエエの?」と喜んでいるあなた。

運用商品は、数多くある投資信託や保険商品などから自分で選ばなくてはならない。

運用内容は各社バラバラで、株や債券で運用するタイプ、不動産で運用するタイプなどを、鉛筆を舐めながらあなたが自分で決めなくてはならないのである。

運用で儲かったら税金はタダになるが、逆に損をして資産がマイナスになっても、60歳になるまでお金は一切引き出せない。

また投資信託なので、口座を開設する際に手数料が掛かるし、毎月の口座管理にも費用が発生するのである。

今までに何度も言っていることだが、プロに任せればあとはうまく運用してくるなどと言うのはハッキリ言って寝言だ。

将来どうなるか分からない相場を相手に運用するプロが、あなたが60歳になるまでがっつりお金を増やしてくれるという保証など全くないのである。

iDeCoという誘い水にあなたならどうするだろうか?

どうせリスクを取らなければならないのなら、今から勉強して自分で運用する方が良いと思うのだが...

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