「ハロウィン効果」で有名なアノマリーが本当なら有効なアップルの投資手法

Last Updated on 2023年6月13日 by ぷーやん

「ハロウィーン効果」で有名なアノマリーが本当ならアップルの株はこれから下がる

株価を予想する手段として僕が好きなファクターに、アノマリー分析がある。

アノマリーとは因果関係が不明のバイアスのことで、中でも有名なのが「ハロウィン効果」だ。 

今回は「ハロウィーン効果」について書いてみる

目次

  • ハロウィーン効果とは?
  • 日経225先物のハロウィン効果
  • アップルのハロウィン効果
  • マイクロソフトのハロウィン効果
  • そして僕の結論

ハロウィーン効果とは?

アノマリーでよく分析される一つが、相場の季節性。

夏と冬、昼と夜、1月と8月など、1年のカレンダーが相場に与える影響を調べることは、「んなの関係ないじゃん?」と思う人もいるだろう。

しかし調べれば調べるほど「えっ、マジ?」と驚くことは多い。

その中でも有名なのが「ハロウィン効果」だ。

ハロウィン効果とは、11月から4月まで(冬)の半年間の株価の上昇が、5月から10月まで(夏)の半年間の株価の上昇を上回る現象である。

日経225先物のハロウィン効果

それでは実際に日経225先物のデータを使って調べてみよう。

これは5月~10月(夏)の期間においての株価の動きだ(1994年~2019年)

なるほど、確かにこの時期は株価は下がる傾向にあるようだ。

次に11月~4月(冬)の期間においての株価の動き


なるほどー、冬よりも夏の方が株価が上がることがはっきりとわかる。

ハロウィーン効果恐るべし!

しかし日経225先物だけだと偶然かもしれないので、今度は世界一の時価総額を誇るアップルの株で同様にハロウィーン効果を検証してみよう。

アップルのハロウィン効果

アップルの5月~10月(夏)の期間(2015年~2019年)

アップルの11月~4月(冬)の期間(2015年~2019年)

うーん、アップルは逆に夏の方が株価が上がる傾向があり、ハロウィーン効果とは逆の傾向がみられる。

この検証からみたら、アップル株は夏の時期、5月に買って11月に売れば儲かるということになる。

そして冬の時期を11月から1月に絞ると、株価がどんどん下がっていく。

つまり今の時期はアップル株は買ってはいけないとうことだ。

アップルだけではよくわからないので、ついでにマイクロソフトの動きもみてみよう。

マイクロソフトのハロウィン効果

マイクロソフトの5月~10月の値動き


こちらもアップルと同じく、この時期は上昇している。

次に11月~4月の値動き

なんと、マイクロソフトは季節に関係なくずっと上がり続けている

う~ん、ハロウィーン効果は当たるような当たらないような、巷で言われているよりも有効性がどの程度あるのかは不明だ。

ただ日本のマーケットにおいては日経平均の指数先物ではっきりと傾向が表れたので、一概にハロウィーン効果はないとも言えないし・・・

そして僕の結論は、

11月~4月の時期は、
マイクロソフトを買い、アップルを売る

5月~10月の時期は、
マイクロソフトもアップルも買う

あなたならどうしますか?

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