Last Updated on 2020年4月4日 by ぷーやん
コロナ相場で全ての銘柄が暴落している中、これからリバウンドするであろうバーゲン価格の銘柄は何かと探している人も多いだろう。
麦わら帽子は冬に買え
会社の業績が良くて必要以上に売られている銘柄は探せば沢山あるだろう。こうした銘柄を格安で仕入れて、来るべきコロナ相場後にがっぽりと儲ける、まさに「麦わら帽子は冬に買え」戦略である。
少しネット検索するだけで、いくらでもこうした情報は取れるが、本当に今買ってもだいじょうーぶなのか?という不安は拭いきれない。
ブログやユーチューブなどを見ていても、まだまだこれから相場は下がるので手を出さないほうが良いという論調が多いが、人と同じことをしていても儲からないのが相場というものである。
しかし自分だけ気合を入れて「ヨッシャー、買うたるでー!」と特攻しても返り討ちにあい自爆することも十分あり得る。
ではどうするかというと、本当に業績が悪く、コロナ後も回復が見込めないであろう銘柄を探してみるのも面白いと思う。
アベノミクスでも見放された銀行セクター
以前記事に書いたが、アベノミクスでマーケット全体が上昇している時期にも、株価が冴えなかった業種が銀行セクターである。
日銀のマイナス金利の影響で逆ザヤ状態に陥り、どこの銀行も金利で稼ぐというビジネスモデルはすでに崩壊してしまった。
だから少しでも利回りが高い商品は無いかと必死で探している時に、ゴールドマンサックスあたりから「大将、いい儲け話がありまっせ、どうでっか?」、「リスク?んなもん全然ないから心配せんかて大丈夫でっせ」と耳打ちされる。
ガイジンは博打のネタを作るのがホントに上手だ。
CLOと言う名の時限爆弾を喜んで買うノウチュー
2008年に金融危機を起こし世界を崩壊の直前まで追い込んだリーマンショックは、元はといえば「CDS」という詐欺で塗り固められた債権を投資銀行が考え出し、世界中の機関投資に売りまくったのが暴落して起こったものだ。
貧乏人が家を買うために組んだ住宅ローンを、他の優良債券と混ぜ、勝手に最高ランクの格付けに偽造した債券など、誰が見ても最後は爆発するのはわかるのに、何故か隣の機関投資家が買うと、「アンタが買うんやったら、じゃあ俺も買うわ」となるのである。
「お前、黙っててもこんなに儲かるのに何で買わへんの?アホちゃうの?」とゴールドマンサックスに耳元で囁かれ、「えっ、マジ? えらいこっちゃ、そらすぐ買わんと損やな」と相場を知らない人は時限爆弾の「CDS」を喜んで買ったのである。
そしてリーマンショックから10年以上たち、すっかり昔の恐怖爆弾の「CDS」のことなど忘れた頃に、今度は「CLO」という、またまた自爆テロにでも使えそうな爆弾が新たに登場した。
何だか英語の3文字略語ばかり出てきてよくわからないが、超簡単に言えば、この「CLO」という商品も、中身は「CDS」と似たような商品で、貧乏な会社が銀行から借りたローンを優良債権にすり替え、投資銀行が売りまくっている。
この新たな「CLO」を買っているのは、まさにマイナス金利で1円でも利回りの高いものなら喉から手が出るほど欲しい日本の機関投資家なのだ。
中でも農林中金はこのCLOを8兆円も買っている一番のお得意さんで、投資銀行から見たら「アホが見る、豚のケツ」と言わんばかりに見えるだろう。
農林中金は海外の投資銀行の中でも「ノウチュー」と呼ばれ有名な存在で、日本最大のヘッジファンドでもある。
しかし日本最大のヘッジファンド「ノウチュー」は今、コロナ相場で米国株式市場が暴落している中、ガイジンにうまいこと騙され買わされたCLOは相当痛んでいるはずである。
だいじょーぶか、ノウチュー?
お前さんが博打につぎ込んだお金は、農家が一生懸命汗水たらして稼いだお金だぞ。そのお金を勝手にガイジンに良い様にヤラレてスッてしまってどうすんだよ!
ノウチューの他にも、郵貯銀行やメガバンも同じようにCLO買っているようだが、日本の銀行は、もはやこういうものに手を出さなければならないほど経営的に追い込まれているのだ。
日本の金融機関はメガバンや地方銀行の他に、信用金庫やJAバンクやら全部合わせたら約1,200行もあるというから、誰が見ても多すぎる。
そしてどこも代わり映えしない経営をして、ぼーっと生きてきた。チコちゃにぶっ飛ばされても仕方がない生き方をしてきたのだ。
今まで大蔵や金融庁のお上頼みだったが、いきなり梯子を外されて、もうどうしたらいいのかわからない状態だろう。
日本の銀行はお先真っ暗なので買いではなく売り戦略で儲ける
はっきり言おう。
日本の金融機関はコロナ相場があろうが無かろうが、このまま沈んでいくのは目に見えている。
しかしトレーダーにとっては、体たらくな銀行の未来を案じていても仕方ないので、利用させてもらうのである。
つまり銀行銘柄は、これからはひたすら空売りすることでがっぽりと稼げるはずである。
日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行でも、過去6年間の株価は全く冴えない。
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まあ三菱UFJはさすがに生き残るかもしれないが、他のメガバンクはかなりヤバそうだし、地銀に至っては、もう生き残るところはほとんどないのではないだろうか。
銀行セクターは今後右肩下がりが予想されるが、日中と夜間では値動きが対照的で、夜間は下げ渋り、日中に大きく下げる傾向がある。
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一番簡単なのは、日中だけ銀行株を空売りすることであろう。
ただ突発的に株価を戻す局面もあるので、単純に売るよりは少し頭を使って、必要以上に上昇したタイミングで空売りを仕掛けるのがいいかもしれない。
単純に毎日空売りした場合(三菱UFJ 2014年~)
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少し頭を使って、目先に上昇してきたタイミングを見計らって空売りした場合
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これからの銀行株はウソの上昇を見抜き、十分引き付けたところで空売りするのが最も良い戦略の様に見える。
ポイントは十分引き付けてから売るということだ。
さらば日本の銀行・・
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