NT倍率を使った先物ロングショートが苦戦ならJPX先物を使うと良い理由

NT倍率が急変したマーケットにどのように対応すればいいのか

日経平均株価がTOPIX指数の何倍であるかを示すNT倍率は、アービトラージといわれる両建て手法をメインとするトレーダーに多く利用されている。

NT倍率を使った先物ロングショートが苦戦ならJPXを使うと良い理由

「買いと売りを組み合わせた両建て」と聞くとマーケットの上げ下げに中立で極めて安全なポジションと思われているが、実際に運用するとまた裂きと言って、買いポジションが下がり、売りポジションが上がるという現象が結構な割合で発生する。

NT倍率はコロナ騒動に入るまでは一方的な上昇を続けており、ピークにはついに14倍を突破した。

NT倍率とは、N(日経平均)をT(TOPIX指数)で割って算出した倍率のこと。

NT倍率が上昇を続けるという事は、N(日経平均)を買い、T(TOPIX)を売るという両建てポジションを持つだけで、相場のトレンドに関係なく利益が出るという事を意味する。

日銀の市場介入などいろいろな原因が重なった結果だが、上昇を続けるNT倍率は明らかに過熱感が漂っていた。

そして3月9日にNT倍率は史上最高の14.18倍を迎え、その後急激に9%以上も下落してしまう。

現在は落ち込みの半分程度までNT倍率は上昇している状態だが、この急激なNT倍率の値動きの変動により、NT倍率を買う(Nを買いTを売る)戦略は壊滅的な打撃を受けた。

僕の先物のロングショートシステムは、この流れに巻き込まれ、急激に成績が悪化してしまう。2016年7月~2020年4月現在

このシステムは、日経平均、TOPIX、JPXの3つの先物を組み合わせたロングショートで、計5つの組合せで構成されている。

この5つの内、2つの組合せのパフォーマンスが大きく落ち込み、全体の足を引っ張っている状態だ。

システム1、システム3の2つが直近で大きく落ち込んでいるのがわかるが、この2つの組合せはいずれも、日経平均先物とTOPIX先物の組合せ。つまりNT倍率の影響を最大限受けている組み合わせになる。

5つの組み合わせは以下の様になる

システム1N225miniTopix-mini
システム3N225miniTopix-mini
システム5N225miniJPX400
システム13Topix-miniJPX400
システム14Topix-miniJPX400

そこで上記の組合せからNTの組合せ(システム1、3)を除いた3つの組み合わせのパフォーマンスを見てみる。2016年7月~2020年4月現在

証拠金(目安)80,000
リスク設定10%
投資資金487,500
年利16.6%
最大ドローダウン-8.4%

このようにパフォーマンスは激変して、逆にコロナ相場で大きな利益になっている。

比較すると一目瞭然で、NTの組合せを除外するとコロナ相場の影響を全く受けていない。

JPX先物との組み合わせがポイント

つまりNTの組合せではなく、「日経平均先物とJPX先物」、「TOPIX先物とJPX先物」の組合せにおいては従来通り機能しているようだ。

JPXとは簡単に言えば、業績の良い会社に限定した400社で構成される指数だ。

日経平均は225銘柄で構成されているが、すべての企業が儲かっている会社ばかりではないし、TOPIXは、東証一部に上場していれば赤字が続いている企業であっても全て組み込まれているので、新たにちゃんと儲かっている企業ばかり400銘柄選んだのがJPXである。

金融緩和政策で日銀の膨大なマネーは躊躇なくマーケットに流れ込んでおり、1000銘柄以上で構成されているTOPIX銘柄を業績に関係なく全部買っている状態だ。

一方、日経平均株価を構成するのはわずか225銘柄のみなので、株価を支えるためだけに強制的に市場に介入した日銀の影響でNT倍率に歪が起こるのは当然の結果であろう。

225銘柄しかない日経平均と、クソも味噌も混ざった1000銘柄以上あるTOPIX指数との両建ては、日銀の強引な市場介入もあり、もはやバランスが明らかに悪すぎて今までのような相関関係が成り立たなくたって来た可能性がある。

その結果、今までうまく機能していたNT倍率のパターンが機能しなくなってきた。

そこで日経平均とTOPIXの間を埋めるのが、優良企業400社で構成されたJPXという訳である。

先物ロングショート戦略ver3

JPX先物の組合せがうまく行っているので、今後はNTの組合せはしばらく見送り、日経平均先物+JPX先物、TOPIX先物+JPX先物の組合せを中心としたシステム運用が良いようだ。

「先物ロングショート」のシステムをJPX先物中心のシステムに簡単に変更できるように機能を追加したver3を新たに作成した。

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優良株とボロ株をクソも味噌も一緒に買う日銀は健全なマーケットの破壊者

そもそも赤字で冴えないボロ株もTOPIX銘柄というだけで買われていること自体が、マーケットを歪める最大の原因だし、こんなに日本の株を買い占めた日銀は、この先どうするつもりだろうか。ずーっと冴えない日本株を持ち続け塩漬けにするつもりであろうか。

コロナ相場が終わり、景気が回復基調になった頃に徐々に売り裁こうとしているのかもしれないが、これだけ日本株を買い占めた日銀は、今後、「日本株を売る」という意思表示をしただけで再びマーケットは暴落する可能性は大きい。

こんな時こそロングショート戦略が有効だと思う。

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