Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
今朝の日経新聞では、日経平均株価がテクニカル的にダブルトップに近いチャート形状になっているとの記事。
ダブルトップとは、相場が2回天井を付けた後、その谷間にある水準を割る状態になった時のことを言い、その後相場は下落すると言われている。
まことしやかに「ダブルトップ」のチャート形状が有効だと書いている投資本も多いが、実際にどの程度の確率でダブルトップが有効なのかを示した書籍には残念ながら今までお目にかかったことは無いが・・
「ダブルトップ」は都市伝説とまで言っては言い過ぎかもしれないが、僕は正直「おまじない」程度に考えている。
しかしながらチャート形状のパターンによる相場分析は今でも盛んに行われているのを見ると、昔も今も相場の見方は実はあまり変わっていないのかもしれないね。
ちなみに今年に入ってからの日経平均のチャートを見ると、今の時点で何となくダブルトップの形に見えなくもないが、新聞屋さんも毎日相場の記事を書かないといけないので、ちょっとでもそう見えるなら何でもネタにする必要があるのだろう。
左右の山を挟んだ谷間であるオレンジのラインを割り込んだら、更に下落するというのがダブルトップのシナリオだ。
今記事を書いている時点で、日経平均は前日から更に500円以上下落しているので、オレンジのラインはすでに下に割れこんだ形になった。
今日の日中の日経平均の値動き
おいっ、ダブルトップ当たってるやん?
日経新聞のダブルトップ記事も当たったことだし、これであなたも安心して空売りできるのかな?
知らんけど・・
そして今回の記事の中にもう一つ、200日移動平均乖離というのがあった。
直近では200日移動平均よりも15%程度上で乖離して推移しているようで、「この水準では、今後上昇基調が長く続くことはない」と、どこかの大手証券会社のマーケット・ストラテジストが言っているようだ。
うう、この程度のことなら誰でも言えると思うけど、「まーけっと・すとらてじすと」さんが言うと何か威厳があるから不思議ね。
そこで過去の200日移動平均の乖離はどんな感じで推移していたのか、気になったのでちょっと調べてみた。
これは2006年からの日経平均株価の200日移動平均の乖離率をグラフで表したものだ。
過去の動きを見ると、乖離率が40%も上下に乖離しているとんでもない時期がある。
40%以上、下に乖離している日は、2008年10月27日で、いわゆるリーマンショックでマーケットが暴落している時期だ。
一方、40%以上、上に乖離している日は、2013年5月22日で、この日はというと「う~ん、何かあったのかな?」とちょっとググってみたら、アベノミクス相場で相場がガンガン上昇していた時期だったみたい。なるほどね・・
このように40%も上下にブレるというのはかなりレアなケースだとは思うが、おおよそ上下に20%くらいのレンジで収まっている感じだ。
となると、やはり現状の200日移動平均の乖離はかなり上限レベルであり、更に上昇する余地はあまりないようにも見える。
200日移動平均というのは、多くのマーケット参加者が重要視する指数なので、時間がある人は上記の200MA乖離グラフを参考に、値動きのパターンを調べてみるといいだろう。
もしかしたら株価の未来予測ができるかもしれないよ(笑)
今日も、「相場は僕のATM!?」に来てくれてありがとうございます。
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