ビットコインは時間によって値動きが変わる

Last Updated on 2021年5月28日 by ぷーやん

仮想通貨の研究の第一歩として、おおざっぱにどんな値動きの特徴があるのかを調べることで、そのマーケットのクセがわかる時がある。

ここではその一部をご紹介したいと思う。

株や先物など取引所で売買される金融商品の場合、アノマリーといって、相場のクセのようなものがかなり存在し、それらをうまく利用することで、相場から利益を上げている投資家は結構いる。

4月は株が上がるとか、逆に5月は下がるとか言うのも、長年の傾向から見たアノマリーだ。

これを鵜呑みにしてそのまま「買った、売った」は決してやってはいけないが、大きな流れの中で、こういう傾向を意識しながら相場を眺めると、違った視点で新しい発見があるものだ。

ここではビットコインという一見、めちゃめちゃな動きをするイメージが先行する仮想通貨を例にとって、どのような値動きのクセがあるのかを見てみよう。

相場のクセを見つけると言っても、気合を入れてあれこれ考える必要は全く不要で、とてもシンプルに考えるだけで十分だ。

相場のクセを見つけるときに僕がよく調べるのは時間の傾向。

株でも先物でもFXでもそうだが、相場において時間による値動きの分析をすることは極めて重要で、一見ランダムに見える相場の動きも、時間のフィルターを掛けると驚くくらいマーケットに歪が発生していることがわかる。

ではビットコインの時間帯による値動きにはどのような特徴があるのだろうか?

ここではビットコインの「2017年~2021年5月現在」までの大量のデータを分析した極めて貴重な時間分析の結果をご紹介しよう。

0時 27%
1時 4%
2時 -11%
3時 -72%
4時 3%
5時 -3%
6時 58%
7時 81%
8時 11%
9時 -6%
10時 -10%
11時 26%
12時 94%
13時 28%
14時 5%
15時 70%
16時 52%
17時 -23%
18時 -5%
19時 56%
20時 -1%
21時 107%
22時 104%
23時 5%

時間はUTCなので、日本時間の場合は+9時間になる。

この数字は上昇率を表していて、プラスの数字は価格が上昇しており、マイナスの数字は価格が下落していることを表す。

こう見ると何やら時間によっても随分とバラつきがあるようで、上昇率の高い順番に並べ替えてみる。
時間もUTCではわかりにくいので、日本時間に置き換える。

6時 107%
7時 104%
21時 94%
16時 81%
24時 70%
15時 58%
4時 56%
1時 52%
22時 28%
9時 27%
20時 26%
17時 11%
8時 5%
23時 5%
10時 4%
13時 3%
5時 -1%
14時 -3%
3時 -5%
18時 -6%
19時 -10%
11時 -11%
2時 -23%
12時 -72%

なるほど、こう見ると日本時間の朝の6~7時台は上昇幅が大きく、昼の12時台に下がる傾向があるようだ。

こちらは損益グラフ
7~8時台

12時台

日本時間の7~8時はUTCの21~22時にあたり、日本以外の国では仕事が終わり夕食済ませて寝るまでの時間に、PCの前に座ってビットコインを買っているので上がりやすいのだろうか?

逆に日本時間の12時はUTCの3時にあたり、日本以外の国では寝ている人が多く、ビットコインを買う人が少いので、値段が下がるのだろうか?

ビットコインは24時間、365日オープンの巨大なカジノだから、こうした時間の分析をすることは極めて重要で、こうした傾向を知ることで冷静に相場を見つめることができる。

一見すると、ただただ上下に激しく乱高下するだけのビットコインも、「なるほど、時間によってはこういう値動きをするのか」と思わず膝を叩いてしまう。

この結果を見てニヤニヤしているあなた・・

少しでもお役に立てれば幸いだ。

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