昭和時代の東京証券取引所の場立ちの人は、数百にも上る銘柄の売買を全て手信号で行うという「神の手」を持っていた。

Last Updated on 2022年5月17日 by ぷーやん

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最近投資を始めた人には信じられないだろうが、昭和のバブル期、東京証券取引所はNY証券取引所を抜いて取引高の時価総額NO1の時代だった。

日本が世界の金融を牛耳っていたのである。

当時の東証は、今のように最先端のコンピューターシステムなどあろうはずがなく、銘柄の売買は「手ぶり」と呼ばれる人間の手を使った手信号で売買サインを送っていた。

東証には各証券会社のブースがあり、客から株の注文を受けた証券会社は、場立ちと呼ばれる自社の株売買を担当する人間に手信号で客からの注文を送るのである。

その手信号で注文を受けた売買人は、今度は仲介人のブースで実際に株の注文を口頭で伝えて、買いと売りの注文を突き合わせ売買が成立すると言う流れになる。

クリックでポチっとするだけの注文ではなく、当時はこんなに面倒くさいことをやっていたのである。

東証のこの超アナログな手ぶりの場立ちは1999年まで続き、以降は現在のようにコンピューターで売買するようになった。

当時の東証の場立ちの風景を見ていると、狭いフロアに人がひしめき合い、もみくちゃになりながら必死で客からの注文を裁いている様子がわかる。

ネット注文では決して体感することのない、ものすごい臨場感である。

この場立ちは、高騰銘柄や暴落銘柄を直接肌で知ることのできる独特の空気感を持ち、高騰銘柄には「買いが買いを」呼び、暴落銘柄には「売りが売り」を呼ぶという、究極のカオス感が漂っていた。

これは当時の場立ちの雰囲気が良くわかる動画で、取引所のカオス感が凄い。


この動画を見て、懐かしさを覚えた年配の方もいるだろう。

ほとんどの人は、こんな世界があったのをご存じ無いだろうが、日本の黄金期の株式市場はこうした男たちに支えられていたのである。

驚くべきことは、数百にも上る主要銘柄を全て手信号で伝達すると言う神業である。

トヨタ、日本郵船、三越・・それぞれの会社の特徴をよく捕らえた手ぶりが今となればとても新鮮に見え、エンターテイメント性さえ感じる。

当時の場立ちの人達の年齢はもうかなり高齢になっているのだろうが、こうした銘柄の手ぶりを是非ご紹介いただきたいと思った。

いくつかの銘柄の手ぶりを紹介している動画はあるが、当時の手ぶりで伝えた全銘柄を紹介した動画はさすがにないようだ。

手ぶりの動画を作ってみたいので、当時の手ぶりで活躍された方でご協力いただける方は是非お知らせください!

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