【勉強会】ロングとショートを繰り返すドテンモデル

Last Updated on 2023年5月18日 by ぷーやん


株をやったことの無い人に、株で儲けるにはどうすれば良いかと聞くと、ほとんどの人が「安い時に買い、高い時に売る」と答える。

これが実際にはどれほど難しい事かは、株をやっている人なら良くわかるだろう。

実際には、安い株はさらに売られて下がり、高い株はさらに買われて上がるのがリアルの相場である。

よくガイジンは順張り思考で、日本人は逆張り思考だと言われるが、あまり逆張り脳に支配されると、順張りで上がっていく株を追いかけて買うことに対し、かなり心理的な抵抗が大きくなる。

また下がっていく株を空売りするのも同様に心理的な抵抗が大きくなる。

逆張り派は、下がっていく株を、単純な値ごろ感で「これだけ安くなったから」という主観的な判断で、リバウンド狙いの逆張りで買うのを好む人が非常に多い。

しかし長い目で見ると、よくわからない値ごろ感で逆張りで売買するよりも、単純に相場の流れに乗って順張りで売買する方が初心者には成功する確率が高いと思う。

短期の順張り手法である「スイング+デイモデル」は、トレンドフォローモデルとして極めてエッジのある売買手法だが、欠点を上げるとしたら、値動きが小さくなり方向感の無いレンジ相場が現れた時に、騙しのサインを連発することである。

このような相場を避ける為に、日経VIなどのボラティティ指数をフィルターにすることで、ボラティリティが低く方向感の無いレンジ相場において、騙しのサインを極力避ける事ができる。

このフィルターのお陰で騙しのサインを極力避けることが可能になった反面、デメリットとしてトレード回数が削られ、損益も少なくなるので、もう少し損益を改善できないかと思案していたところ、良いアイデアを見つけた。

そのアイデアとは、ロングとショートをひたすら繰り返すドテンモデルだ。

「スイング+デイモデル」は、24時間という時間軸においての相場のトレンドのクセを利用するものだが、ドテンモデルは、ロングとショートを交互に持ち、常に相場に対してポジションを保有するスタイルだ。


トレードの理想は、相場の上下の波に上手く乗り、ロングとショートを交互に繰り返すドテン手法

相場の上下の波に上手く乗り、24時間・365日ポジションを保有すると言うのは寝言だと思われるかもしれないが、あくまでも理想の形を追いかけてみたい。

ドテン売買というのは、相場の上昇や下降の流れに乗り、その流れに合わせてロング(買い)とショート(売り)のポジションを繰り返す手法だ。

つまり24時間365日、相場において常にポジションを持っている状態になる。

ドテン売買を成功させるにはトレンド分析が不可欠だが、トレンドを判断するために、様々なテクニカル指標やチャートパターンを利用するのが一般的だ。

例えば、移動平均線やMACD、RSIなどの代表的なテクニカル指標を使ったり、移動平均からの一定の乖離幅を利用するなど、方法はそれこそ無限にある。

今回開発したドテンモデルは、移動平均やMACDなどのテクニカル指数は使わず、独自で開発した指数を使ってトレンド分析を行っている。

様々な市場でドテンモデルを検証してみたが、ドテンモデルに適している銘柄は、値動きが大きく、相場のトレンドがはっきりとしている銘柄だ。

相場がしっかりとしたトレンドを形成している銘柄や市場において、ドテンモデルは極めてフィットしているのを実感した。

具体的な銘柄としては、日経平均株価やダウ・ジョーンズ工業株30種などの株価指数が有効で、これらの指数は、多くの銘柄の動きを代表しているため、相場の流れを的確に把握しやすく、ドテンモデルに適した銘柄といえるだろう。

まさに日経平均株価から派生した225先物はドテン売買にうってつけというわけである。

直近の3月~5月の225先物相場でのドテンモデルのエントリーを見ると、相場は低いボラティリティにも関わらず、中期的にはしっかりとしたトレンドを形成し、まるで絵に描いたようにドテンモデルがうまく機能している。


逆にうまく行かない時は、相場がレンジ相場になっている時や急激な変動が続く場合だ。

レンジ相場では、上昇と下降の動きが交互に繰り返されるため、ドテンモデルがうまく機能せず、急激な変動が続く場合には、ドテンモデルは市場の変動に遅れをとるため、予測に失敗して損失を出す。


ドテン・モデルのパフォーマンス

2006年~2023年4月現在のパフォーマンス

常にポジションを持ち、ロングとショートをひたすら繰り返したドテンモデルだが、ドテン売買でここまで見事な右肩上がりの損益カーブはなかなか見られないと思う。

パフォーマンス
225先物ミニ1枚
単位:円

 LS
損益3,947,0002,748,0006,695,000
勝率49.6%40.1%44.5%
SR(シャープレシオ)  0.15
PMレシオ  18.3
MDD(最大ドローダウン)  -366,500
期待値8,0395,5976,818
PR(ペイオフレシオ)  1.98

ロングとショートの収益も隔たりがなく、どのような相場環境でもバランス良く収益を確保できている。

PR(ペイオフレシオ)は、勝ち損益が負け損益の2倍と理想的な損小利大になっている。

年間損益

2006-7,000
2007435,500
2008879,000
2009436,000
201021,000
2011105,500
201265,000
2013769,500
2014630,500
2015-71,000
2016707,500
201791,500
2018699,000
2019-100,500
2020616,500
2021205,500
2022863,500
2023348,000

直近1年間の月次損益

2022/1-54,500
2022/228,000
2022/366,000
2022/4261,000
2022/5-1,000
2022/6180,500
2022/7138,000
2022/8-15,500
2022/9-8,000
2022/10231,000
2022/11-74,500
2022/12112,500
2023/1-28,500
2023/269,500
2023/3149,000
2023/4158,000

トレンドフォローは、短期と中期の時間軸を同時に走らせると更に効果が増す

2023年は低いボラティティの影響を大きく受け、スイングモデルはパフォーマンスが大きく低下している。

スイングモデルの損益カーブ
2023年1月~4月


全ての問題はボラティリティである。

しかしこればかりは相場に聞くしかなく、全ては相場次第という何とも身もふたもない話になってしまうが、低いボラティリティが今後続いても、それなりのパフォーマンスを上げる必要が出て来る。

ボラティリティの低い時にいちばん厄介なのが、日足ベースで上下に長いヒゲが連続するパターンで、上下の長いヒゲの
中でエントリーしてしまい、結果的に騙しのサインになってしまうことである。


2023年の2月-3月にかけて長いヒゲが連続して出現するパターンが現れ、騙しのエントリーが多発した。

スイングモデルは、ポジションの保有時間が24時間なので、日足ベースでこのようなパターンが連続すると損失が大きくなる。

保有時間がスイングモデルより長いドテンモデルの場合、大きなトレンドを認識してポジションを保有し続けるので、上図のような日足ベースで上下に長い連続したヒゲが発生しても、これらのノイズに影響されることがないという利点がある。

下のグラフは、今年2023年のスイングモデルとドテンモデルの損益を比較したもの。
↓.


今年に入り、ボラティリティが低い相場が続き、1日しかポジションを持たないスイングモデル(オレンジ)はかなり苦戦しているが、1週間程度ポジションを持つドテンモデル(ブルー)は安定した収益を確保している。

スイングモデルのポジションの保有期間は1日なのに対して、ドテンモデルのポジションの保有期間は平均で4.2日と長くなっている。

いろいろと検証してみて発見したことだが、トレンドフォローモデルは短期と中期の時間軸を同時に走らせることで、ボラティリティの影響を受けにくい理想的なポートフォリオになる。

またボラティリティの高い相場であった昨年2022年では、スイングモデル(オレンジ)とドテンモデル(ブルー)どちらも極めて安定した収益になっている。


スイングモデルとドテンモデルのパフォーマンス比較

スイングモデルとドテンモデルの比較

2012年~2023年4月
月次ベースでの比較

スイングモデルドテンモデル
損益3,482,0004,825,0008,307,000
勝率63%63%69%
期待値25,60335,47861,081
SR0.390.360.48
相関0.16




年次成績

スイングモデルドテンモデル
2012-15,00065,00050,000
201345,500769,500815,000
2014192,000630,500822,500
2015110,000-71,00039,000
2016291,500707,500999,000
201760,00091,500151,500
2018579,500699,0001,278,500
2019265,000-100,500164,500
2020537,000616,5001,153,500
2021643,000205,500848,500
2022802,500863,5001,666,000
2023-29,000348,000319,000

今年2012年や2023のように、スイングモデルがマイナスの時期でもドテンモデルがスイングモデルの損失をカバーし、逆にドテンモデルがマイナスの時期(2015,2019年)においては、スイングモデルが損失をカバーしている。

前述のように、トレンドフォロータイプは、2つの違う時間軸を組み合わせることで、理想的なリスク分散ができることを表している。

スイングモデル(日経VI判定版)とドテンモデルの比較

こちらはスイングモデルに日経VI指数をフィルタにしたモデルと、ドテンモデルとの比較。

2012年~2023年4月
月次ベースでの比較

スイング(日経VI判定版)ドテンモデル
損益5,438,5004,825,000
勝率74%63%
期待値39,98935,478
SR0.580.36
相関0.21



年次成績

スイング(日経VI判定版)ドテンモデル
201268,00065,000133,000
2013333,500769,5001,103,000
2014133,000630,500763,500
2015201,500-71,000130,500
2016676,000707,5001,383,500
2017261,00091,500352,500
2018818,000699,0001,517,000
2019250,500-100,500150,000
2020817,000616,5001,433,500
2021802,500205,5001,008,000
2022954,500863,5001,818,000
2023123,000348,000471,000


こちらは更に理想的なポートフォリオになっている。

スイングモデル(日経VI判定版)は年間損失は無く、ドテンモデルの損失を補っている。

単利で+80%のパフォーマンス

ドテンモデルは年平均+400,000円で、ミニ1枚あたり証拠金14万円(2023年4月現在)+MDD(最大ドローダウン)36万円 =50万円を軍資金とした場合、平均年率は単利で+80%となる。

シャープレシオは0.15と極めて安定しているので、Pの公式を使った複利運用でもリスクを抑えてハイリターンも期待できる。

Pの公式(複利運用)を使ったシュミレーション(2012年~2023年4月現在)
スタート資金 50万円 → 17億8,769万円


【勉強会】ロングとショートを繰り返すドテンモデル


225先物を使ったドテンモデルの勉強会です。

低ボラティリティの時期や、ザラ場の乱高下相場にも、常にポジションを持ち続けることで、安定した収益を目指します。

1日の時間軸で手仕舞うスイングモデルと組み合わせると更に安定性が期待できます。

50万円から運用可能です。

独自で開発したトレンド分析により、ロングとショートをドテンし、常にポジションを保有します。

勉強会の内容

  • ドテン売買のロジックの説明
  • エクセルのサインファイルの操作方法
  • Pの公式を使った複利運用の設定方法

資料

お申込み後に以下の資料をお送りします。

  • 運用モデルのエビデンス資料(エクセル)
  • 発注用サインファイル(エクセル)
  • 複利運用ファイル・Pの公式簡易版(エクセル)
  • ロジック説明ファイル(PDF)
  • 売買方法説明(PDF)
  • 解説動画(Youtube)

※マイクロソフトのエクセルが必要です。
※自動売買の設定はありません


注文の流れ

日中取引終了後(15:15)、225先物の日通しの4本値(前日16:30~15:15時点)をエクセルに入力する。

16:30以降、エクセルの売買サインに従って逆指値の決済注文と新規注文を入れる。

逆指値の位置は16:30の値よりも上下にある程度離れているので、厳密には16:30に注文を入れなくても多少の時間的猶予はあるが、相場が急変する可能性もあるので、16:30以降になるべく早く注文を入れることが望ましい。
(参考として、実際に運用している感じでは、19時位までに注文を入れれば問題は無いようだが・・・)

決済及び新規のドテンは予め逆指値注文を入れるので、逆指値注文が約定しない場合は、ポジションはそのまま保有する。

※自動売買の設定はなし


メリット

  • 利益と損失の比率であるペイオフレシオが高く、利益が損失の2倍ある理想的な損小利大になっている。
  • ザラ場の乱高下のノイズ的な動きに翻弄されずに騙しのタイミングを避け、ポジションを維持できる。
  • 逆指値注文を予め入れておくので、常に相場を監視する必要が無い


デメリット

  • 相場がレンジ相場になっている時や急激な変動が続く場合に損失になる。
  • ポジションの保有時間が比較的長い(平均1週間程度)ので、スイングモデルよりも許容リスクを上げる必要がある。
  • 寄付き16:30に注文を入れる必要があり、夕方の時間が拘束される。

特典

爆発的に資金を増やす資金管理手法である「Pの公式」の簡易版を差し上げます。

ドテンモデル・Topix版を無料で差し上げます。

ZOOMにて2時間程度のマンツーマンレッスンを無料で行います。(ご希望の日程をご連絡ください)

価格

250,000円

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