Last Updated on 2020年1月6日 by ぷーやん
日本一過酷な営業ノルマを負わせることで有名な野村証券。
その実態はあまり知られていないが、ブラックと呼ぶのも生温いと言われている。
ノルマ達成の為にフルレバレッジで先物を売り、追証まで追い込んだ営業マン
聞いただけで後ずさりしそうなものだが、世の中には変わった人がいるもので、このスーパーブラック企業に惚れ込んで入社した猛者がいる。
表紙の本の著者であり、野村史上最高の営業成績を叩き出し、いまだにその記録は破られていないというから、そのモーレツぶりは容易に想像できる。
聞いたところによると、野村証券に入社した新人は、まず表紙の書籍である「昼メシは座って食べるな」を読まされ、士気を高めて顧客開拓にあたるという。
ノルマ証券と揶揄される証券会社
証券会社のノルマというのは、会社の都合で客に株を買わせること意味し、決して客の事を考えて株を勧めるのではないということだ。
この本はいわゆるモーレツ本で、死ぬ気で努力すれば誰でもナンバーワンになれるという内容だが、なるほど客のことなど1ミリも考えず、客の財布だけを狙い撃ちするのだから、死ぬ気でやれば営業成績も上がるだろう。
人間には良心というものがあるので、客を踏みつけてまでのし上がろうという気迫と覚悟がないと、なかなか株という不確実な物を売りまくることはできない。
池で溺れかけている人の口にホースを突っ込み、水道の蛇口を開くことができるやつがのし上がる世界でもある。
数字こそが全てで、あとは不要な世界
野村証券では数字が人格だと言われる。
数字こそがすべてで、頭が良いとか、事務処理が速いとか、協調性があるとか、包容力があるとかは一切関係がない。
この本の中では、著者が客にリスクを十分に説明せずに、フルレバレッジの商品先物を買わせて追証を食らわせた話も出てくる。
追証を負わされた客がまた神の客で、1500万の追証を文句ひとつ言わずに差し入れた上、「君のせいじゃない、私の自己責任だから」という言葉を聞いて、著者はこの人のためには何でもやろうと誓ったと書かれていた。
しかし世の中には、スゴイ客もいるものである・・・
背中に彫り物がある客に株で損をさせ死にかける
またある客には、15%で回るというセールストークで投資信託を買わせ、1年後にマイナス15%にしたところで、呼び出される。
客の背中には、立派な登り竜が彫られていて、まずびっくり仰天。
クルーザーに乗せられ、海に落とされそうになるのを必死で謝って、何とか陸に下ろしてもらったという話もある。
この本の帯のタイトルは、
「モーレツに働いた人だけが、最高の喜びを手にできる理由」
僕には最高の喜びを手にするのは無理そうだ・・・
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