Last Updated on 2022年1月29日 by ぷーやん
BNFと聞いてすぐにピンと来た人は、「アンタ相場やってるね!」とすぐに仲良くなれそうだ。
相場の話など普通の人の前で話したら、刺さるような視線が痛いので、怖くてできないが、「BNFって知ってる?」という質問なら、相場に興味ない人なら「何それ?」で終わるので、事前にフィルターとして使えるキラーワードだ。
1日で50億円失った男・BNFとはどんなトレーダーだったのか?
このブログを読んでいる人なら「BNFって何?」と聞く人はいないと思うが、念のために言うと、BNFとは一世を風靡した巨大ヘッジファンドの創設者でもあり、天才かつ、超アグレッシブな投機家として伝説のトレーダーである。
その名は、「ビクター・ニーダフォッファ」。略してBNF
資産運用の王道として「長期・積立て・分散」というのを、錦の御旗の様に掲げている運用会社からみたら、BNFの投機スタイルはまったく異質ものだ。
ちなみにもう一人、資産数百億円を株のトレードで叩き出した日本人の天才トレーダーがいるが、この人は本家のBNFを尊敬して同じニックネームを付けている。
BNFのギャンブラー張りのトレードスタイルは、次々と世界のスタートアップに湯水の様に大金を注ぎ込む、ソフトバンクの孫正義を思い出させる。
BNFと孫正義の最大の違いは、BNFは毎日12時間以上、何年間も努力を続け、マーケットの中から統計的なアノマリーを見つけ、それを使って尋常でないリスクを取り、利益を上げ続けてきたという事。
すべてのスポーツ、科学、芸術なども、最高の熟練度に達して成功を収めるためには、何年にも及ぶ犠牲と努力を払う必要があるのも同じことだ。
1日で50憶円失った男
だいぶ以前のものだが、NHKスペシャルの「マネー革 1日で50憶円失った男」という番組が逸材だった。
巨額の損失を出した天才トレーダーBNFは、一切のマスコミの取材を拒絶し、森の中にある競売に掛けられた自宅で、ひっそりと息を潜めて生活していた。
そこへNHKスタッフが、無謀にも取材を申し込みに突撃するのだが、たまたまインターフォンに出た子供が勝手にセキュリティーを外して招き入れてしまった。
こうした幸運もあって、世界中のどのマスコミもBNFの実態に触れることができない中、NHKだけが奇跡的にBNFの取材に成功したのだ。
伝説の天才投機トレーダーの素顔を垣間見ることができる、極めて貴重な映像である。一度是非ご覧いただきたい。
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天才トレーダーは、実は検証の鬼だった
BNFに関しては、僕ごときが語るのは野暮なので、お勧めの書籍をご紹介しよう。
彼の市場分析は従来の方法とは異なり、一見バランスのとれない事象の中に、微妙な共通点を見極める独特な才能を垣間見ることができる。
僕のトレードアイデアもこの本からヒントを得たことが数多くある。
この本に書かれている一番重要なポイントは、当たり前だが、すべてを検証しなければならないという、鬼の様な検証に対する執念である。
トレード本や雑誌やネットでは、すぐものごとを大雑把にまとめようとする。
- PERが高ければマーケットは下げる。
- 200日移動平均を上抜いたら相場は上がる
- ヘッドアンドショルダーが形成されたら相場は下がる
例を挙げればきりがない・・・
実際にはどれも間違っているのだが、万一これらが本当だとしても、すべてを検証して確認するべきである。
今まで数多くの投資本を読んできたが、中には基本的な検証にすら耐えられないシステムがいくつも紹介されている。
このBNFの本は、こうした僕の不満を一気に打ち砕いてくれる素晴らしいものだった。
僕の中でも一押しで、少なくとも二度は読んで欲しい本だ。
今日も、「相場は僕のATM!?」に来てくれてありがとうございます。
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