Last Updated on 2020年1月9日 by ぷーやん
相場には、どうしても運の要素が加わる。
いくら鬼のような検証をして、勝率が70%のシステムを使ったとしても、今日のトレードは負けるかもしれない。
【投資手法」相場における「運」という魔物と戦う
地合いだとか、イラクのミサイルだとか、ゴーンの逃亡だとか、世界の様々な場所で起こるイベントにより、リアルの相場というのは刻々と変化し、必ずしも検証時の条件と同じ環境にあるわけではない。
同じ手法でトレードしても、なにかしらの運が作用して、吉と出たり凶と出たりする。
「マジか!」と悔しがる場合もあるし、「ラッキー!」と飛び上がって喜ぶ時もある。
「運」のおかげで被る不公平は必ず存在するし、不確実な相場では、どれほど細心の準備をしたとしても、とんでもないところで「運」が顔を出して、システムの勝率を勝手に変えてしまう。
トランプがイランに報復して、トマホークを発射したらどうなるのか?
イランがぶち切れてホルムズ海峡を封鎖し、日本に石油が入らなくなったらどうするのか?
ゴーンが日産の極秘情報を持っていて、それを暴露すれば日産の株はどうなるのか?
未来のマーケットは、過去データと同じような条件が揃うようなことはない
マーケットは今やグローバルになり、日本だけ、アメリカだけ、ヨーロッパだけで独立して動くことは無くなった。
今までなら、例えばベトナムでクーデターが起こっても、日本のマーケットへの影響はさほど受けなかったが、ユニクロが生産拠点をベトナムに移していることで、ユニクロの株が大きく影響を受けるかもしれない。
経済がグローバル化した今、マーケットの動きは、過去データと同じような条件が揃うようなことはない。
だとすれば、こうした「運」がある限り、過去データを分析して検証することは、意味のない事なのだろうか。
「運」による勝ち負けはしょうがないと考えるしかない
僕なりの結論としては、この「運」という不公平の解決は、「しょうがないとする」と考えることだ。
AIのお陰で、いろんな未来予想は格段に精度が上がった。
しかし、こと相場という不確実な世界では、運による勝ち負けは「しょうがない」と考えるしかない。
いくら「運」をコンピューターで計測しても、その要素をできるかぎり無くすようにするというようなことは、おそらく不可能である。
相場における「運」の要素を極力減らそうと、みんな必死でキーボードを叩くのだが、そもそも未来を完全に予想することが無理なのは、しょうがないことなのだ。
頭の良い人達は世界中にゴマンといる。
ノーベル経済学賞を受賞した天才チームが運用するLTCMが破綻した例を挙げるまでもなく、そんな頭の良い人たちが必死で頑張っても、相場で破産する人は後を絶たない。
だから相場に答えはないし、命を懸けてやる価値があるのだと考えている。
今日も、「相場は僕のATM!?」に来てくれてありがとうございます。
記事の下にある「ブログ村」のバナーをポチっとしていただくと、とても嬉しいです。
人気記事
【投資手法】日本株ロングショート戦略で安定した資産運用を目指す