Last Updated on 2020年1月26日 by ぷーやん

株を買う場合の買い方として、成行と指値というのがある。
株をやっている人なら知らない人はいないだろうが、株をやったことのない人は、なりゆき?さしね?となる。
生まれて初めてドキドキしながら証券会社に株を買いに行く
何を隠そう、僕も最初に株を買ったときは全く意味がわからなかった。
僕が初めて株を買ったのは、今のようにネットではなく、証券会社に出向いて窓口で株を買った。
どの株を買えばいいかも決めずに、30万円だけ握りしめて証券会社へ初めて訪れた時の事は今でもしっかりと覚えている。
当時はバブルの足跡が聞こえ始めてきて、世間が株、株と騒ぎ出し始めた頃である。
ワンレングスの素敵な髪形をした窓口のお姉さんに向かって、「あのー、初めて株を買うんですけど、お勧めの株ってありますか?」と、ド素人丸出しで切り出す。
それを聞いて眉一つ動かさないワンレンのお姉さんは、「こちらの建設関連の銘柄は今大変人気になっております」と銘柄リストを渡してくれた。
そんなもの見たってどの株を買えば良いのか全くわからない僕は、握りしめた30万円を見つめながら、「あのー、さんじゅうまんえんで買える株を教えてください」と、またまたバカ丸出しの質問をした。
まるで小学生の初めてのおつかいである。
またまたワンレンのお姉さんは、「わかりました。ではこの銘柄なんかがよろしいのではないでしょうか。お客様のご予算内でお買いになれます」と、井上工業という東証二部の銘柄を勧めてくれた。
二つ返事で「じゃあ、その株買ってください」と言うと、ワンレンのお姉さんは、「指値はどうされますか?それとも成行にされますか?」と聞かれたが、意味が分からず、「えっと、すぐに買ってください」と言うのが精いっぱい。
そうして僕の株の初デビューは、ザラ場の成行注文で1000株の買いであった。
株のデイトレードにおける指値買いと成行買いはどちらが有効か?
後で知ったことだが、ザラ場の成行注文は値が飛ぶことが多く、特に中小型株だと、思いがけなく高い値段で買わされることもあるので注意が必要だ。
僕は株や先物の注文はザラ場注文はせず、基本的に寄り付きの成行注文をする。
寄り付きの成行注文のメリットは計り知れず、あまりにも有利な注文方法であるということを知らない人が多すぎる。
メリットは大きく2つ
- 買いと売りのスプレッドのコストが発生しないこと。
- スリッページが発生しないので、実際の損益がシステムサインと完全に一致すること。
よく質問を受けるのは、寄り付きで買うのではなく、どうせ買うのなら前日の終値より安くなってから買う方が有利なのではないですか?という質問。
数日以上保有するスイングトレードなら、指値買いも良いと思うが、その日の大引けで手仕舞うデイトレならどうなのだろうか。
そこでデイトレードで買い注文をする場合、寄り付きの成り行きで買うのと、前日終値からいくらか安い値段に指値をして買うのとどちらが有利か調べてみた。
やっぱり寄り付きの成行で買う方が有利だった
トヨタの株を朝に買い、大引けで決済するというシュミレーションをしてみる。
以下のように成行と指値注文を比較する
- 寄り付き前に成行注文を出しておいて、寄り付きの値段で買い、大引けで決済する。
- 寄り付き前に前日終値より10円安い値段で指値注文を出しおいて、指値で買えれば大引けで決済し、買えなければノートレとする
結果はこんな感じ
↓

青が成行で、オレンジが指値。
指値で買えないのは、株価の勢いが強い日には指値まで株価が下がらずにそのまま上昇を続けたのが原因だ。
指値で買うと成行よりも確実に安く買えるが、結局デイトレという短時間のトレードにおいては、株価の勢いのある上昇モメンタムに乗れないので、折角のおいしい局面を逃してしまう事にある。
結果、毎回必ず寄付きで買える成行注文は、勢いのある上昇モメンタムには必ず乗れるので、指値注文よりも有利になる。
もちろん指値を使った方が有利な場面もあるので、何が何でも成行が良いとは言えないが、一つの参考にはなるだろう。
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