Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん

株式市場には昔から季節性というアノマリーが伝えられている。
季節性とはシーズナルと呼ばれ、株価の値動きが明らかなパターンを繰り返す特定の時間枠の事をいう。
シーズナルは、気象イベントからカレンダーイベントまでさまざまだが、重要なのは、傾向が繰り返し発生するということだ。
過去50年間における株価の米国S&P500の日足を1年ごとに調べてみれば、実際に株価にはシーズナルが存在することが明らかになっている。
例えば米国S&P500の場合、株価の上昇はほとんど11月~4月の間で起こっているというウソのようなシーズナルデータがある。

このグラフを見ると、S&P500はNov(11月)からApri(4月)まで上昇が継続されていることがわかる。
その後May(5月)からOct(10月)まではヨコヨコの動きが続き、再び11月から上昇するというパターンだ。
そこでこのシーズナルを利用して簡単に思いつくトレード戦略を考えてみよう。
- 株価の上昇が始まる11月に株を買い、4月末で全部売り払う。
- 株を持っていない5月~10月は、米国債などの安全資産を保有する。
これこそがシーズナルを利用したベストの運用スタイルということで、米国では実際に行っている人もいるという。
マジか、スゴイ・・・
これが本当に将来も続くのか?
このアノマリーは結構昔から言われていて、直近のデータを使ってみてもうまく機能していることからみたら、相当固い手法かもしれない。
では日本の株価指数でも同様に機能するのだろうか?
日経平均株価のシーズナルを見てみると・・・

おおー、なるほどねえ、結構同じような傾向があるのね。
季節と株価の相関は何となくわかったけど、なんでこうなるんだろう?
このままアノマリーを鵜呑みにして運用するのはちょっと怖い感じもするが、少額で試しにやってみるのもいいかもね。
相場の季節性ってあまりよく調べていなかったけど、分析するといろいろと発見があるようで面白い。
問題は因果関係。
株価と季節性のように2つの相関を見つけることはそれほど難しい事ではないが、最も重要なのは因果関係であり、原因と結果の法則だ。
何でこうなるの?という因果関係がある程度はっきりすれば、もっとすっきりと腹に落ちて運用できるはず。
もっと深く深く調べれば、必ずこうした季節性を説明する変数が見つかるはずだと思うんだけどねえ。
しかしこんな研究ばかりしていたらあっという間に寿命が尽きるなあ。
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