Last Updated on 2020年1月21日 by ぷーやん

株をやっている人なら、誰でも一度は新規のIPO銘柄に興味を持ったことがあるだろう。
新規のIPO銘柄を公募価格で買うことができれば、上場時には大体値上がりするので、株式投資で利益を上げるためには一番簡単な方法とされている。
新規IPO銘柄は上場初日は高くなるが、その後は見事なくらい低迷する
しかし誰でも好きなだけ公募価格で買えるかというと、当然そんなうまい話はなく、あなたと同じように目をギラギラさせている連中と「抽選」という激しいバトルを行い、お目当てのIPO銘柄を手に入れる必要がある。
2019年の場合、IPO銘柄を公募で買い、上場初日の初値で売った場合の勝率は86%だったことから見ても、新規IPO銘柄はかなりのお宝銘柄になる。
新規IPO銘柄は、かなりの高確率で上場初日は公募価格より高くなるが、その後は見事なくらい低迷する銘柄が多い。
トレードワークス
↓

幸和製作所
↓

SKIYAKI
↓

テックポイント
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IPO銘柄は本来、中長期な成長を期待して買うものだが、現実は、「公募で抽選に当たる(ラッキー!)→上場初値でさっさと売る→少しばかりのお小遣いが出来て良かった」というだけの投資に終わっているものが多い。
IPO銘柄を長く持ち続けるのはかなりリスクの高い投資
上記のようなIPO銘柄の現実を見ると、とてもじゃないがIPO銘柄を長く持ち続けるのはかなりリスクの高い投資だということがわかる。
もちろんすべてのIPO銘柄が低迷するわけではなく、中には素晴らしく吹き上がる銘柄もあるが、なにせその後に吹き上がる確率が低すぎる。
IPO銘柄は一部例外はあるが、基本的に買いしかできないので、上場以来下げ続ける状態では、買いのみでは勝ちようがない。
先物でヘッジするロングショート戦略
そこで先物でヘッジするロングショートを仕掛けることで、期待に反して下げ続けるこれらのIPO銘柄を、なんとか損切しないでうまく乗り切ることができないだろうかと考えた。
下落が底をつけば、もしかしたら今後の成長期待で株価が急上昇するかもしれないという淡い期待も残るし、万一期待通りに株価が上がらなくても、損切することなく、おまけに少しばかりの利益を出すことができるかもしれない。
先物でヘッジするといっても、単純にIPO銘柄を買い、先物を売っているだけでは残念ながらうまくいかないので、ポジション保有はあくまでもデイトレが基本で、仕掛けるタイミングは、IPO銘柄が極端に売られてるときに仕掛けるとうまくいくようだ。
ざっと検証するとこんな感じ。
トレードワークス
↓

損益 | +508,600 |
勝ち | 44 |
負け | 40 |
勝率 | 52.4% |
(株)幸和製作所

損益 | +1,083,312 |
勝ち | 86 |
負け | 83 |
勝率 | 50.9% |
SKIYAKI
↓

損益 | +2,566,900 |
勝ち | 136 |
負け | 110 |
勝率 | 55.3% |
テックポイント
↓

損益 | +471,700 |
勝ち | 44 |
負け | 57 |
勝率 | 43.6% |
見事にすべてプラスの損益になっている。
これらはどれも上場後の株価を1円も更新しないまま沈んでいったIPO銘柄である。
保有時間を限定して、先物でヘッジすることでこれだけの違いが出ることに驚いたが、今後のIPO銘柄を仕掛けるときのヒントになるのではないだろうか。
今回ヘッジした先物は、べてマザーズ先物のみで、他の先物の組み合わせは行っていないが、他の先物の組み合わせも有効かもしれない。
ロングショート戦略は、株+先物の組み合わせにも極めて有効な戦略になるはずである。
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