Last Updated on 2020年2月1日 by ぷーやん
投資を考える時に頭に浮かぶのは、株、為替、先物、不動産、金などが代表的な投資商品だが、この中で一番市民権を得ているのは為替(FX)だろうか。
先物よりもFXの方が安全だと思っている人はとても多い
書店にいくと投資本コーナーには必ず立ち寄るが、FX関連の書籍は多い反面、先物関連の書籍はまず見かけることがない。
僕が先物をメインに投資していると言うと、決まって聞かれるのが「先物って怖くないですか?」という質問。
どうも「先物」と聞くだけで、怖い、ヤバい、やられる、損する、といったネガティブなイメージがすっかり定着しているようだ。
FXも先物も同じ証拠金取引であり、リスクは同じなので、怖い、ヤバい、やられる、損するといった事実は全く同じだと説明すると、「ええっ」と驚く人が多いことに逆にこちらが驚いてしまう。
FXの場合は主婦がFX投資本の著者として人気になっていることもあり、手軽に誰でも簡単に始められるというイメージが浸透しているようだ。
女性投資家の影響がFXは楽勝だと勘違いさせた
本当かどうか真偽はわからないが、女性がFXの世界で活躍している姿が、TVや雑誌で華々しく紹介されるのを目の当たりにすると、誰でも「おっ、自分もやってみるか?」となりそうなものである。
昔は、女性投資家などごくごく限られていたが、FXブームにより「ミセスワタナベ」という造語までできるくらい、世の女性が一斉にFXに飛びついた。
男目線で見た場合、主婦でもFXで儲けられるなら、仕事柄経済に詳しい俺ならもっと儲けられるに違いないと勘違いする男性も多い。
米国や欧州、その他の地域の政治、経済などの情報に精通している人ほど、「自称経済通」という罠に陥り、FXで火傷をする人が後を絶たない。
「株が動くから為替が動くのか、為替が動くから株が動くのか」という議論もよくされるが、そんなことが分かれば誰でもどちらかを先行指標にして儲けることができるはずで、相場に携わっていない外野の人達の間だけで盛り上がる議論にも聞こえる。
今まで会った人を見ていると 、相場に初めて足を踏み入れた人は圧倒的にFXからスタートする人が多い感じがする。
おそらく少ない証拠金で手軽に始められるという理由からだろう。
それ故、勉強不足もありほとんどの人が資金を飛ばしてFXから去っていく人も後を絶たない。
FXを始めようとした頃の自分に会って、ボコボコにしてFXを辞めさせたい
相場で勝つには、運用スタイルなどの規律が求められるが、初めてFXに足を踏み入れた人達はそんなことなど頭の片隅にもないので、自分の感情のおもむくまま好き勝手な判断で、買ったり売ったり、ロットを上げたり下げたりする。
当然、そんな感情のおもむくままのトレードがうまくいくはずもなく、一時期は良い思いをしても、最後にはスッテンテンにされてゲームオーバーになる。
あなたに知り合いのトレーダーがいたら、こう聞いてみよう。あなたの運用スタイルにおいての特技は何ですかと。
きっと、「特技は裁量で鍛えた高値買いと底値売り」と答えるだろう(笑)
「一番高いところで買い、一番安いところで売る」のだから、お金がいくらあっても足らないの当たり前だが、こんな当たり前のことが、相当頭の良い人でも相場では簡単にアホになるのである。
- ブレイクアウト狙いからの往復ビンタ
- ゴールデンクロスの買いからの爆下げ
- 買った瞬間下がるチャート
- 売った瞬間上がるチャート
- 買い下がりのナンピンしたら、止まらなくなった下落トレンド
あなたの叫び声が聞こえてくるようだ。
もちろん僕もそんな時期を嫌というほど経験して今がある。
もしドラえもんが側にいたら、タイムマシンに是非乗せてもらいたい。
そして、
FXを始めようとした頃の自分に会って、ボコボコにしてFXを辞めさせたい・・
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