Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
初めて株式投資をやる人は最初はみんなビビりながら始めるものだ。
僕が生まれて初めて株を買ったときの事をよく覚えている。
当時はバブル経済の真っただ中で、猫も杓子も株式投資に狂乱していた時代だ。
まるで株をやらない奴は馬鹿だと言わんばかりの時代だった。
そんな中、NTTが上場して初日にイキなり数百万円を儲けた友人を見て、「あっ、乗り遅れたら大変だ。俺も株を買わないと」と思ったものである。
早速ボーナスの中から30万円を握りしめて、近くの証券会社の窓口へ行った。
今のようにネット証券というか、ネット自体が無い時代。
成行き、指値、寄り付き、大引け、約定・・・・こんな簡単な株式投資の用語さえ知らずに、「とにかく株を買わなくては、乗り遅れたら大変なことになる」と脅迫観念にも近い感情を抱いて、証券会社へと向かったのである。
「あのー、株を買いたいんですけど・・・」
「はい、どちらの銘柄をご指定ですか?」
「いやー、何買えばいいのか全然わからないので、何かお勧めの銘柄を教えてくれませんか?」
まるで鴨がネギをしょってきた典型的な初心者で、窓口のおねえさんが、口を半開きにしてあきれ返っていた顔をしていたのを今でも思い出す。
当時はバブル全盛時。人気のテーマ株はリゾート開発関連で、それに伴い建設関連株もとても人気があり、ほとんどの銘柄の株価は4桁以上だった。
当時は銘柄など関係なく、「どんな事業をしているか?、売り上げは、利益は?決算は?」などを気にする人はほぼ皆無で、証券会社の中には、株価が3桁の銘柄のリストを作成し、割安銘柄と称してその中から推薦しているところもあった。
僕が訪ねた証券会社もそんな中の一つで、ある東証2部銘柄の株価が3桁の建設株を勧められた。
「はい、じゃあそれにしますので買ってください」
「いくらで指値しますか?それとも成行きにしますか?」
「は?、さしね?、なりゆき?」
「成行きならこれから市場に注文を出すのですぐにご購入いただけますが・・」
「あ、そうですか。じゃあ成行きでお願いします」
という感じの、生まれて初めての僕の現物株の購入であった。
その後1週間もしないうちに、軍資金30万円で買ったその銘柄はぐんぐんと伸び、いきなり50万円を突破するようになった。
わずか1週間で当時の1か月の給料が稼げるという事態を目の当たりにした僕は、すっかり株式投資の魅力にハマってしまった。
こういうわけで、株ビギナーは結構こういうラッキーにぶち当たることが多く、その後地獄を見るのだが、これまた共通の経験であろう。
株の初心者が日経平均連動のETFに一気に500万円をぶち込んで撃沈してしまったという記事があった。
この人も株の全くの初心者で、最初はかなりビビりながら少額のETFを買い、それが結構な儲けになったのに味を占めて、途中から大切に貯金していたリフォーム代の500万円を更に増やそうと、結果的にバクチを打ってしまい大損をこいたというストーリーである。
インデックスファンドに500万円を突っ込んだ55歳男性「まさかの絶望」に陥ったワケ
こういう経験のある人は、おそらくごまんといるだろうが、結局は素人が相場をわからずにバクチを打つ羽目になるのである。
相場の初心者の方は、もう四の五の言わずに、コツコツとインデックスの積立投資するのが一番だろう。
最大の理由は、運用中でもメンタルが安定しやすいからに他ならない。
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ドルコスト平均法を使った米国と日本のインデックス投資の圧倒的な違い
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